東京五輪の超新星だ。男子高飛び込みで、中学1年生の玉井陸斗(12=JSS宝塚)が474・25点で初優勝した。回転の速さを武器に、高難度の技を連発。2位に60点以上の大差をつけシニアデビューV。日本水連によると12歳7カ月での優勝は、94年に13歳、中学2年生で日本選手権を制した寺内健(38)を上回る史上最年少。世界選手権(7月、韓国)は国際水連の年齢制限ルールで出場できないが、来年の東京五輪は出場可能。飛び込み界に驚異の12歳が誕生した。

◆玉井の東京五輪への道 日本水連は(1)世界選手権で12位以内(2)9月のアジアカップ(マレーシア)で優勝(3)20年4月のW杯東京大会で18位以内、を五輪代表選考の基準としている。玉井は12歳で迎える(1)は国際水連の年齢制限ルールのために出場できない。ただし(2)は日本代表入りが確実で出場可能。そこで優勝を逃しても、20年2月の日本代表選考会を勝ち抜いて(3)で18位以内に入れば東京五輪に出場できる。