F1直下のステップアップカテゴリーとして併催されているFIA F2のアゼルバイジャンラウンドは4月26日に予選が行われ、松下信治(カーリン)が2位以下に0.444秒の大差を付ける快走でポールポジションを獲得した。

フリー走行から好調で2番手タイムを記録していた松下は、得意としているこのバクーに自信を持って臨んでいた。

「ここでは速いと思っていたし確実にトップ5には入れると思っていましたけど、うれしいですね。クルマの仕上がりも良かったけど、自信を持って走れたしやっぱり得意なんだなと実感しました」

松下は3年間のヨーロッパ修行の後、昨年はいったん国内のスーパーフォーミュラに戻されたが、自力で参戦費用を集めて志願し今年FIA F2再挑戦のチャンスをつかんだ。2年前に参戦していた際、このバクーではレースをリードしながらもリスタート時に後退してしまった苦い経験があるが、今年はしっかりとその教訓も生かしている。

「あの時は首位にとどまろうとして必死になってしまってタイヤを傷めてしまった。でも今回は冷静に、まず最後までしっかりと走ること。そうすれば必ずチャンスはありますから。前戦バーレーンではドライビング面で少しタイヤに負荷が掛かりすぎていた部分があったので、それもしっかりと見直してきていますし大丈夫です」(米家峰起通信員)