陸上世界選手権(9月28日開幕、ドーハ)の男子20キロ競歩代表でユニバーシアードで金メダルを獲得した池田向希(21=東洋大)が16日、成田空港に凱旋(がいせん)帰国した。

現地イタリア・ナポリは気温25度前後だった。世界選手権を見据え、暑熱対策をテストした。スタートの約30秒前まで手に氷を握っていた。ほかにも首、脇なども冷やすなどの体が熱を持つのを防ぐ策を実戦で試せた。

「暑い中での条件で、1ついいシミュレーションをできたのはプラス材料。しっかり優勝できたのも、世界選手権へ弾みが付いた」。1時間22分49秒で、銀メダルだった同期の川野将虎(東洋大)に31秒差をつけた。

5月の世界チーム競歩選手権で金メダルを獲得している池田は現在、国際陸連のランキングで3位。1位の山西、2位の高橋とともに同種目では五輪、世界選手権を通じ、初のメダルが期待されている。世界選手権では日本人最上位かつメダルで、20年東京オリンピック(五輪)の代表にも内定する。

池田は「やるからには金メダルを目指し、最初に東京オリンピックを内定させたい。しっかり自分の歩きをして、それを評価してもらえたら」と力を込めた。