フィギュアスケートで18年全日本女王の坂本花織(19=シスメックス)が10月31日(日本時間11月1日)、グランプリ(GP)シリーズ第3戦フランス杯(1日開幕、グルノーブル)に向けて会場で公式練習に臨んだ。

ループなどエッジで踏み切るジャンプに苦戦しながらも「数をこなせば分かってくる。それをいかにできるかなので」と前向きに1日のショートプログラム(SP)を見据えた。

今季GP初戦の第1戦スケートアメリカは4位。シリーズ2戦合計上位6人が出場するGPファイナル(12月、イタリア・トリノ)へ、厳しい立場と自覚する。昨季の女子の進出ラインは24点(2位=13点+3位=11点)。坂本は現在9点のため、優勝で15点を加算することが目安となり「ねぇ…。頑張るしかない!」と力強く意気込んだ。

今大会は昨季の世界女王ザギトワ、GPデビューとなるコストルナヤのロシア勢が出場。頂点をめぐる争いは激しくなる。「アメリカではスピンとステップの(レベルの)取りこぼし、ジャンプの抜けが多かった。そこをきっちりやれば、210点は超えられる」。SPは1日午後6時15分(日本時間2日午前2時15分)開始で11番滑走。できる限りの演技を披露し、険しい道を突き進む。(松本愛香通信員)