バレーボールVリーグ男子2部(V2)が2日に開幕する。今季V3から昇格したヴォレアス北海道は、旭川市リアルター夢りんご体育館で同じ昇格組のきんでんと対戦。16年の結成時に掲げた目標「20-21シーズンのV1昇格」への戦いが始まる。今年5月に就任した降旗雄平GM(34)は開幕を目前に「まずは開幕2連戦を勝利していきたい」と話し、今季の展望、クラブのビジョンを語った。

会社員時代に営業でクラブに関わりその理念に共鳴した降旗GMは、会社を退職し昨年10月に事務局に入った。競技経験はなく自らを「新参者」と称す。「気づいたことは遠慮なく言おうと決めている」。GM就任後はV1昇格を見据えた戦力補強を進め、台湾代表の張育陞(19)など3人を加入させた。10月には来季のV1昇格の必須条件となるS1ライセンスの取得が内定。比布中学旧校舎などを専用体育館として利用することを模索するなど、環境の整備にも力を入れる。

9月にはチームが総体道予選4強の高校と対戦する「ヴォレアスカップ」を主催。「強化の部分は若い世代からやりたい。どういう選手がどの学校にいるかも一貫して見える」と、長期的なビジョンでジュニアの強化も図る。昨季最終戦は1121人の観客が集まり、地域行事への参加などファン獲得の地道な活動が実り始めた。「ファンに喜んでもらえる会場にしていく」。チーム、フロントが一体となってV1昇格を目指していく。【浅水友輝】