男子プロバスケットボールBリーグは11日、オールスター戦(来年1月18日、札幌市・北海きたえーる)の先発出場選手を決めるファン投票の中間結果を発表し、今季限りでの引退を表明しているリーグ最年長選手で、レバンガ北海道の社長を兼任する折茂武彦(49)らが上位に入った。都内で開かれた会見で折茂は、「もし選ばれたら、3点シュートを含めて点を取る姿を見せたい」と意欲を口にした。

昨シーズンの成績を元に「B・BLACK」と「B・WHITE」の2つにチーム分けが行われ、折茂の北海道は「B・BLACK」として戦う。同チームのガード枠(上位2名選出)で折茂は、日本代表の比江島(宇都宮ブレックス)、田中(アルバルク東京)を抑えて現時点でトップ。「いまをときめく日本代表の2人を差し置いてこの位置にいるのは、引退の2文字が効いてるのかな」と笑った。

日本バスケットボール界のレジェンドも、今季のリーグ戦ではここまで3試合、約20分の出場にとどまっている。それだけに、「自分のためのオールスターではない。ファン投票で選ばれたのなら出る意味があるが、そうじゃなければ求められているわけではない」。ファン投票から漏れた場合は、仮に推薦枠で選出されても辞退する構えだ。

今年1月には通算1万得点という金字塔を打ち立てた名選手は、これまで球宴MVPを何度も受賞してきた“お祭り男”でもある。「仮に選ばれたら、選手としてはMVPは狙いにいく」と話した折茂。現役最後の年に、地元開催のオールスターの舞台に立つことができるか。