女子バレーボール元日本代表益子直美氏(53)が取り組む、指導者が選手を怒ってはいけない「第6回益子直美カップ小学生バレーボール大会」が11日から福岡で開催される。2014年の0回大会から7回目の今回、益子氏と日本ペップトーク普及協会の岩崎由純代表理事が指導者に向けた講演を行う。

益子氏は現役時代に褒められた経験が無く、バレーが大嫌いだったと言い「コーチに怒っちゃダメと言うけど、じゃあその先はどうしたらいいの?」と疑問に感じた。昨年、「アンガーマネジメント」の資格を取得し、どうしたら怒りや感情をコントロールできるのかを学んだ。

怒ることが悪いのではなく「怒り方を上手に、自分の気持ちを伝えることが大切」。怒られることが怖く「監督の指示待ちだけで、前向きに自主性を持つことができなかった私のような選手を作りたくない」。

スポーツ界に「怒らない指導」が普及し「いつか、この大会が必要なくなる」のが目標だ。「バレーボールにネガティブだった私がこの大会を通じて一番変われたと思う」という益子氏は「スタートしなければ始まらない」と、変化を呼び掛けた。【佐藤勝亮】