2連覇を目指す紀平梨花(17=関大KFSC)が、首位発進した。トリプルアクセル(3回転半)などジャンプをすべて決め、自己ベストまで2・79点に迫る81・18点をマークした。

冒頭で勢いに乗った3回転半について「公式練習ではもっといいイメージだったけど、6分間練習の時は足も緩んでいたというか。しっかりした着氷が少なくて不安もあったけど、しっかり集中して、いいのが跳べた。良かった」と納得した。

続く3回転フリップ-3回転トーループの連続ジャンプに、最後の3回転ルッツも着氷。「ルッツが最後だったので、そこまで変えず同じ構成で。ルッツの前も『久しぶり』とか考えずに、しっかりイメージだけして跳ぶことができた」と表情を崩した。

連覇だけでなく、3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)も見据えている。8日のフリーで4回転サルコーに挑戦するか聞かれると「その瞬間、その日によって感覚が違ったりするので。今は分からないけど、できるだけ4回転も入れていければ。やる、とは言い切れないけど、やるつもりで明日から練習したいし、世界選手権に向けていいイメージで終わりたい」と意欲を高めた。