昨年12月、アメリカンフットボールで30度目の甲子園ボウル優勝を飾った関学大が11日、大阪市内のホテルで優勝祝賀会を行った。

今季限りで勇退した鳥内秀晃前監督(61)は、28年間チームを率いて、12度の優勝を果たした。あいさつで「28年間、勝ったり負けたりありました。これからも大変やと思いますけど、自分は本当にホっとしてます」と心の内を明かした。1日付で吉本興業とマネジメント契約を結んだことにも触れ「1月29日社長と話して、そのときに、お話いただいてありがとうござますと。闇営業やりますけど、気にせんでください(と伝えた)」と話し、会場を沸かせた。

さらに昨年12月に発売した著書「どんな男になんねん 関西学院大アメリカンフットボール部 鳥内流『人の育て方』」(ベースボールマガジン社)について、学生たちに「本を全員買ったとき、今シーズン勝てます」と鳥内節で宣伝した。

個性的な監督の跡を継いだ大村和輝監督(48)は「私が初めて鳥内さんとしゃべったのは1年生の夏合宿のとき。トイレで用を足していたら、鳥内さんも来て、当時ディフェンスラインだったんですが、『お前今日からOL』。この一言でした」と思い出を語った。それに対し、鳥内氏は「覚えてません」と再び笑いを取った。

新指揮官は「学生が主役なので、道からそれないように、目標にたどりつけるようにする」と意気込みを語った。【南谷竜則】