ショートプログラム(SP)首位の鍵山優真(16=神奈川・星槎国際高横浜)がフリー5位の145・93点にとどまり、合計231・75点で2位となった。アンドレイ・モザレフ(16=ロシア)が合計245・09点で優勝した。

演技を終えると、鍵山が思わず両手で顔を覆った。冒頭の4回転トーループで転倒するミス。そこから2本目の4回転トーループを着氷させるなど立て直したが、最終盤のトリプルアクセル(3回転半)が1回転半にほどけた。2つの失敗が響く結果となり、得点を見ると渋い表情になった。

今季は昨年12月の全日本選手権で3位と躍進。さらには今年2月の4大陸選手権でもシニアに交じって3位。ジュニア最大の舞台へ上り調子だったが、高橋大輔、織田信成、小塚崇彦、羽生結弦、宇野昌磨に続く日本男子6人目の頂点を逃した。

◆鍵山優真(かぎやま・ゆうま)2003年(平15)5月5日、長野・軽井沢町生まれ。5歳でスケートを始め、中学から横浜で練習。ジュニアは18年8月のアジア杯で国際大会初出場初優勝。国内は昨年11月の全日本ジュニア選手権が初タイトル。ライバルの佐藤駿(埼玉栄高1年)を破った。シニアは19年2月のチャレンジ杯(オランダ・ハーグ)で2位も「B級」大会のため、主要大会デビューとなった20年4大陸選手権で3位。19年全日本選手権では3位に入り、将来、91~93年に3連覇した父正和コーチ以来の優勝も目指している。158センチ、51キロ。血液型O。