18年世界選手権男子100キロ超級代表の小川雄勢(23=パーク24)が3年ぶり2度目の優勝を果たし、本戦出場を決めた。

決勝は90キロ級の小林悠輔(旭化成)と対戦し、6分16秒に大内刈りによる有効で優勢勝ち。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、「無観客試合」となったが、全7試合中6試合で一本勝ちだった。東京五輪代表の有力候補でもあった23歳の大器は「(無観客は)案外、自分には合ってるかも。休んでいる暇はないし、今取り組んでいることを形にして(本戦で)優勝する」と静かに闘志を燃やした。

所属のパーク24では3月上旬から出稽古を自粛。母校明大の稽古にも参加出来ず、所属内での稽古のみとなっている。同僚で東京五輪男子60キロ級代表の高藤直寿や、男子66キロ級で五輪2大会銅メダルの海老沼匡らトップ選手たちから多くのことを学び、時間を無駄にしない。「悪い言い方をすると軟禁みたい。同じ場所で練習して、トレーニングして1日終わるけど、勉強になっている。目の前の1試合1試合を大切にしたい」と、さらなる成長を誓った。

 

以下、本戦出場者

▽男子10人 小川雄勢、小林悠輔、松村颯祐(東海大)、熊代佑輔(ALSOK)、王子谷剛志(旭化成)、大田彪雅(東海大)、後藤龍真(東海大)、佐々木健志(ALSOK)、西山大希、佐藤和哉(ともに日本製鉄)

 

▽女子8人 稲森奈見、高山莉加、梅津志悠(ともに三井住友海上)、鶴岡来雪(コマツ)、井上あかり(JR東日本)、児玉ひかる(東海大)、井上舞子(警視庁)、橋本朱未(コマツ)