秋田ノーザンハピネッツ(東地区5位)は大接戦の末に涙をのんだ。新型コロナウイルスの影響で無観客で行われたアウェーSR渋谷(同4位)戦は79-84で、同カード2連勝は逃した。それでも助っ人コンビが躍動。ハビエル・カーター(28)はチーム最多の16得点、12リバウンド。カディーム・コールビー(30)も同2位の14得点、11リバウンドで「ダブルダブル」を達成し、強豪相手に互角以上に戦った。

無情にもタイムアップを迎えた。試合に勝利も後手に回った前日14日とは一転。この日は秋田ペースで終始進んだ。第4クオーター(Q)で最大10点リード。ところが、3点シュートを要所で決められ、徐々に点差が縮まると、残り1分40秒で逆転を許した。

それでもカーターは「2勝して帰れれば一番いいシナリオだったが、最後まで戦えたのは良かった」。ダブルダブルに加え、チーム最多6アシストとけん引した。母国アメリカのNBAは、選手に新型コロナ陽性反応が出て、12日から中断。不安もある中でのプレーになったが「いつでもケガする可能性もあるし、他の選手の病気がうつることもある。安全にできるように祈りながらプレーするしかない。コートに立つのは自分で決めたことなので全うしたい」と決意を語った。

コールビーは無観客について「いつもならファンの声援をエナジーに戦えるが、チームメート、ヘッドコーチの声で奮い立たされながらプレーした。エナジーをもらえる部分が1つ減っていた」。次戦は21日にホームで千葉(東地区3位)と対戦。再び無観客となるが、ブースターを元気づけるプレーをコートで表現する。【山田愛斗】