国際トライアスロン連合(ITU)は14日、ドイツ・ハンブルクでの世界シリーズと世界ミックスリレー選手権を9月4、5日に開催すると発表した。同大会は当初7月に予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて延期。大会とITUは開催可能と判断して、東京五輪へ仕切り直しとなる再スタートを9月に決めた。

サッカーのブンデスリーガを欧州主要リーグのトップを切って16日に再開させるドイツは、経済復興の1つとしてスポーツ活動にも積極的。世界的な渡航制限の緩和が見えない中で国際大会開催はハードルも高いが、大会側はITUのガイドラインに沿った開催に自信を示しているという。

大会では選手の健康管理はもちろん、付帯イベントは自粛、表彰式も簡素化される。それで、ITUのマリソロ・カサド会長は競技再開に「選手、ボランティア、パートナー、観客のために感染防止イベント対応を施し、安全で楽しいレース体験を提供できることを楽しみにしています」とコメントした。

先が見えない不安を抱えながら来年の東京五輪を目指している選手にとって、明確な目標ができたのは朗報。日本トライアスロン連合(JTU)の岩城光英会長も「日本チームの選手たちも照準の大会ができたことは、大きな目標と励みになる」とコメントした。