バスケットボールB2の仙台89ERSは25日、仙台市内で20-21シーズンの活動をスタートさせた。昨季在籍した5選手が約1時間のシュート練習などで汗を流した。今後は10月開幕予定の新シーズンを見据えつつ、7月1日からの本格始動に向けて、少人数での活動や各自の自主練習で調整する。

今季は新型コロナウイルス感染拡大の影響によりリーグ戦とプレーオフが中止となり、目標の「B2優勝とB1昇格」の夢は途絶えた。例年よりも早い始動について、桶谷大ヘッドコーチ(42)は「シーズンが途中で終わり、選手たちがバスケットから離れる時間が多くなることが危惧された。もう1点はバスケットボール人の僕たちが、バスケットボールで夢や希望を与えたい。条件付きではありますが、バスケットをやることで良いニュースを届けたい」と説明した。

仙台復帰1年目を献身的なプレーで支えた片岡大晴(34)は約2カ月ぶりの練習に「今日の朝にシュートを打つことと楽しむことを目標に立てた。久しぶりでしたし、あらためてバスケットが好きなんだなと感じました」。月野雅人(31)は「まだ集まれないチームや体育館が使えないチームもあると思いますし、逆に僕らは(施設を)使えて、チームが許可して集まれることを感謝して、練習することは必要だと思う」と話した。【相沢孔志】