フィギュアスケートの全日本シニア合宿が21日、大阪府内で報道陣に公開された。女子シングルの松生理乃(15=愛知・中京大中京高1年)が初参加。山田満知子さんが振り付けを手掛ける新プログラムを語ったり、浅田真央さんへの憧れを口にしました。

 

以下、一問一答。

-この合宿で取り組みたいことは

初めてシニアの合宿に呼んでもらえて、よりレベルの高い選手の演技だったり、ジャンプだったり、を間近で見られるので、それをしっかり勉強した上で自分のジャンプに生かしたい。

-新型コロナウイルスの影響は。練習自粛、氷上練習の再開時期などは

ホームリンクが一般練習はなかったんですけど、限られた時間の貸切を取ることができていたので、滑れない時間はほとんどなかったんですけど、普段よりは練習時間が短くなったので、陸上トレーニングでカバーすることを心掛けました。

-おうち時間で新たに始めたトレーニングは

滑る時間が短くなってしまうと体力が落ちてしまうので、普段やっている体幹とは別に、体力をつけるトレーニングを追加したり、自粛期間中だからできることとして、鏡の前で自分で振り付けの練習をしたりして過ごしてました。

-スケートに対する思いの変化はあったか

滑れる時間が短い分、家にいる時間が長くなったので、スケートについて考える時間も多くなりました。練習が再開できてからは長い時間を滑って、曲をかけたりして、あらためて滑るのって楽しいなって思いました。

-今季プログラムの曲名と振付師は

ショートプログラム(SP)は昨年に引き続いて「カラーパープル」で、振付師は山田満知子先生と樋口美穂子先生です。フリーの曲は「パーハップス・ラブ」という映画の曲で、振付師も同じく山田満知子先生と樋口美穂子先生です。

-新たに習得を目指しているジャンプは

新しくはないですけど、去年からトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳べるように、練習を続けています。去年の合宿よりは回れるようになってきたかな、とは思うんですけど、まだ降りるには、ほど遠いという状況。もっと練習しないといけないなと思います。でも今回、シニアの合宿の呼んでもらえて、上の選手にはレベルの高いジャンプを跳べないと、ついていけないなと感じたので、シニアに上がって演技することになった時には、プログラムに入れて跳びたいなって思います。

-22年北京オリンピック(五輪)プレシーズン。今季への意気込みを

自分の小さな努力が積み重なって、大きな試合に出られたりとか、結果が出ると思うので、いま自分の目の前の試合とか、1日1日の練習を毎日、大切にしていきたいなと思います。

-4月から中京大中京高に進学した。学校生活は

いろんなスポーツをしている選手がクラスにたくさんいて、勉強面でもスポーツ面でも切磋琢磨(せっさたくま)して、一緒に励んでいける。すごくいい環境に入れたなと思います。周りに、毎日すごく運動を頑張っている同級生がいることはモチベーションが上がりますし、私も頑張らなきゃって思います。

-あらためて、スケートを始めたきっかけは

幼稚園の時、テレビで浅田真央さんの演技を見て「こんなに美しく滑れるんだ」「私もやりたい」って思ったのがきっかけです。最後の五輪(14年ソチ大会)を見た時も、すごい感動しましたし、家族もみんなで見て感動したので。私も、人を演技で感動させられるような選手になりたいと思っているので、今でも憧れの選手です。

-シニア1年目の目標は

戦う、というよりは一生懸命、目の前の試合をこなしていくことが大事。1つ1つ、自分の演技として、まとめることが大事かなと思っています。

-得意の連続ジャンプ(3回転-3回転)については

去年はルッツ-トーループで、よくアテンション(踏切違反)を取られてしまっていたので、今年はフリップ-トーループを中心に変えました。そっちは、あんまり失敗しないかなと思います。

-山田先生、樋口先生の指導で印象に残っていること、大切にしていることは

今季、フリープログラムを変えて、初めてボーカル入りの曲をやっているんですけど、曲の中に声が入っていると、それを自分で表現することがすごく大事になってくる。女性らしさ、強さをしっかり表現しなさいと、よく言われています。

-将来の目標は

ジャンプが跳べるだけではなくて、スピンやステップでもお客さんを魅了して、感動してもらえる選手になりたいなって思います。