B1新潟アルビレックスBBは、20-21年シーズンに向けた体制づくりを進めている。小菅学社長(46)がリーグ参戦5季目を迎えるチームについて、連載「小菅学社長のBBコラム」(毎月第1、3金曜掲載予定)で裏話を交えて紹介する。

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8月に入り、チーム練習の質が上がってきました。どんなチームになるのか、私も楽しみです。今季のチームをまとめる主将は燕市出身の池田雄一選手(37)です。bjリーグ時代の06年に入団し、新潟一筋15年目のシーズンを迎えます。主将を務めるのは今回が3度目です。bjリーグ時代に1度、Bリーグになってからは17-18年も主将でした。在籍している期間が長いからではありますが、同じチームで3度主将に就任した選手はリーグでも珍しいのではないでしょうか。

もちろん彼の力が必要だからです。福田将吾監督(36)から報告を受けた時、異存はありませんでした。昨季から約3分の2の選手が入れ替わりました。もう1度チームを作り直さなければなりません。しかもチーム創設20周年の節目の年。チームを委ねられるのは、新潟の歴史の中に身を置いてきた池田選手しかいないだろうと思いました。

彼は多くを語るほうではありません。バスケに取り組む姿勢、周囲に送る目線などで方向を示すタイプです。一方、副主将に就任した佐藤公威選手(36)は思いを言葉にし行動するタイプ。チームの歴史を知る2人がけん引役になる絶好のタイミングではないかと思いました。

今季からコート外でチームの模範になるオフコート主将も公表しています。佐藤選手と同じ長岡市出身の石井峻平選手(25)が務めます。新潟県出身の3選手がまとめ役になって戦う20-21年。今後の土台になるシーズンにしたいです。(新潟アルビレックスBB社長 小菅学)