新兵器でパワーアップする。バスケットボールBリーグのレバンガ北海道は20日、今季からリアルタイム映像分析アプリケーション「FL-UX(フラックス)」を導入すると発表した。札幌市内で行われた会見で折茂武彦社長(50)は「確認や共有が容易になり、チームの成長の大きな助けになることを期待している」。同アプリを開発、提供するランエッジの小口淳社長(39)は「飛躍に貢献できれば」とサポートを約束した。

同アプリは映像をインターネット上で管理し、撮影しながら場面を切り取るなどの「タグ付け」機能が特徴。タグを利用してリアルタイムで確認したいプレーの分析が可能になる。従来はコーチ陣が動画編集に時間を費やし、徹夜することもあったという。その作業が効率化され、試合中や練習中でも映像を確認でき、分析やコーチングに大きく役立つ。

この日、同市内で行われた練習で、さっそくミーティングで活用された。宮永雄太監督(39)が映像を見せながら指導した。「バスケットボールはスピード感が大事。言葉だけではなく視角で選手にアプローチできる。すぐに映像を見せれば選手も納得する」と、同監督はチーム強化へ自信を見せた。

サッカーJリーグでは現在10連勝中で首位独走の川崎Fら3クラブが、今年2月から導入を開始した。Bリーグでの導入は初めてとなる。川崎Fの好調が、効果への期待を高める。ベテラン桜井良太(37)は「あやかりながら頑張りたい」と歓迎した。【保坂果那】