日本のエース上野由岐子(38=ビックカメラ高崎)が、優勝した昨年11月の決勝トーナメント以来の公式戦となる開幕戦に先発登板したが大乱調で、4回6失点で降板した。

1回にいきなり2失点。続く2回は連打で3失点した。2回までで5失点と、別人のような序盤となった。そのまま立ち直れず、1-6の段階で、早々と降板した。

コロナ禍により、3月末からの前半戦がすべて中止。約5カ月遅れの開幕となった。4日の会見では「全部勝つつもりでやりたい」と気合十分だった。7月22日、38歳の誕生日に開幕するはずだった東京五輪は延期となったが「特にやることは変わらない」と普段通りの調整を続けてきた。

昨年は前半戦の4月に打球を受け、顎を骨折。その後の前半戦を欠場した。それでも8月の代表戦、ジャパンカップで復帰。リーグ後半戦ではノーヒットノーランを達成し、11月17日の決勝トーナメントでは1日2試合271球を1人で投げ抜き、優勝に導いた。

その日以来、約10カ月ぶりの公式戦で「ファンの皆さんも待ちに待った開幕。ソフトボールを知ってもらうためにも、たくさんの人に見てもらえたら」と話してマウンドへ向かっていた。