世界9位の大坂なおみ(22=日清食品)が、アジア選手として史上最多3度目の4大大会シングルス優勝の快挙を成し遂げた。元世界女王で、同27位のビクトリア・アザレンカ(31=ベラルーシ)を1-6、6-3、6-3の大逆転で下し、全米では18年優勝以来の2年ぶり、4大大会では19年全豪以来の優勝だ。

李娜(中国)と並んでいたアジア選手の4大大会シングルス優勝回数を3回に更新し、単独最多となった。14日発表予定の最新世界ランキングで3位に復帰する。

試合後に大坂は会見で喜びを語った。主な一問一答は次の通り。

-いろんなことがあった大会ですが、どうやって対応してきましたか?

大坂 特に(大会期間中で)隔離されている間は、多くの大変な時期があった。いろんなことを考えすぎたりもした。でも、ちゃんと乗り越えられたと思う。大会がない間、この大会に優勝するため、しっかり自分を見つめ直してきた。

-コートに寝て、何を考えていましたか?

大坂 多くの偉大な選手が、優勝した瞬間に、倒れ込んで、仰向けになってきた。だから私も同じ空を見たいと思った。信じられない瞬間だった。

-ツアーがない間、世界は通常ではなかった。その期間は、どのぐらい大事でしたか?

大坂 18年の全米に優勝してから、テニスのことばかりで、休む暇もなかった。だから、この自粛期間は、いろんなことを考える機会を与えてくれた。とても大事な期間だった。

-その成長したことがテニスに生きましたか?

大坂 もちろん。例えば、今日の試合。最初から、ほとんどだめだった。でも、ファイトしたし、戦いたかった。そして優勝できたのも、自分が成長して多くのことを学んだから。

-7枚のマスクに書かれた犠牲者の家族は、すごく感謝している。テニスが終わったら、彼らに会いたいですか?

大坂 もちろん。この経験を通して、私は多くのことを学んだ。いろんな話や経験を分かち合いたいと思っている。

-お祝いのメッセージがいっぱい来ていると思う。どれが最も楽しいものですか?

大坂 それは、いつも両親からのもの。今朝はママからのものかな。優勝する度に、私は両親を幸せにできると思っている。