バスケットボールB3リーグ・ベルテックス静岡の新監督に就任したアルゼンチン出身のファクンド・ミュラー氏(47)が17日、静岡市葵区で行われたチーム練習に初合流した。同監督は「強いチームにするため、私の攻守戦術を選手らに落とし込んでいき、練習を全力でやりきってもらう」と抱負を述べた。

今月3日に来日し、その日のうちに市内のホテルで新型コロナウイルス対策の隔離に入っていた。その間はリモートで練習を指導、ミーティングも重ねて遠隔から指揮を執ってきた。初合流となったこの日は個人技術や攻守システムの確認に時間を費やした。新監督は「選手に適した指導を行っていき、チームを内部から固めていく」方針で、強化を図っていく。

昨季に主将を務めた大沢歩(29=静岡学園高出)は新監督について、「コート内での目力の強さを感じた。指示1つにしても、バスケに向き合っている人だなと感じた」と第一印象を語った。監督の求める、守備とリバウンドの強いチームを作る方向性には、「しっかり理解して体現していきたい」と、チームに落とし込む構えだ。来年1月のリーグ開幕まで残り2カ月、ミュラー新監督の手腕に、注目が集まる。【倉橋徹也】