静岡産大の男女バスケットボール部が、東海1部リーグ秋季大会で各3位となり、7日開幕の全日本大学選手権(東京)に初のアベック出場を果たす。女子(磐田キャンパス)はリーグ最終戦をブザービーターで劇勝し、順位を上げて初出場を決めた。8日の初戦は、男子が近大、女子は順大と対する。

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女子は浜本希代加主将(4年)が、リーグ最終の中部大戦でブザービーターを演じ、チームを全国出場に導いた。第4Q残り数秒、60-61で相手を追う展開。無我夢中の浜本がファウルを受けながら2点シュートを決めた。「私はそのまま倒れ込み、何がなんだか分かりませんでした」(浜本)。自投も落ち着いて決め、63-61で勝利。リーグ6位から3位に浮上し、出場権を手中に収めた。

すでに気持ちは全国に切り替えている。チームとしてまだ足りないタフシュートについて、「1回止められても2回、3回と粘り強くシュートして決めたい」と練習を繰り返した。攻守で体を張り、「相手の嫌がる攻撃に持ち込んで初戦を突破したい」と、順大との初戦を見据える。

チームの平均身長があまり高くない分、練習では当たり負けしない守備と、3点シュートの向上に力点を置き、強化してきた。11月に三重で行われた東海総合チャンピオンシップでは、中部大に1回戦で敗れた(67●72)が、山田圭介監督(41)は「試合出場の少ない選手が出て経験を積めたのは大きい」と収穫を強調した。浜本のリーダーシップと、強化した粘り強さで、まずは全国1勝を目指す。【倉橋徹也】