ラグビー日本代表ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC=51)が15日、オンライン会見した。前日14日夜に23年W杯(ワールドカップ)フランス大会の1次リーグ組み合わせが決定。イングランド、アルゼンチン、オセアニア代表、米大陸第2代表と同じ「死のD組」に入ったことについて語った。

一夜明けて取材対応。初のベスト8入りを果たした昨年の日本大会で活躍したWTB福岡堅樹が引退したことに関連し、新たな選手の発掘、層を厚くしたいポジションも聞かれた。

「正直、福岡選手は素晴らしい選手だった。医師になりたいという本人の決断は尊重するが、残念ではある。代表にとっても大きな損失だ」と惜しんだ上で「当然、次の選手を探すことが私の仕事になる。幸い、日本には大畑大介選手から福岡選手といったように、一定の間隔で選手が出てくる。次の大畑選手、福岡選手を探さないといけない」と第2、第3のスピードスターを見つけ、磨いて輝かせる考えを示した。

また、イングランドのエディー・ジョーンズ監督(60)についても言及。「エディーと日本ラグビーの関係性を考えれば、選手も非常に楽しみにしているのではないか」と歓迎。日本代表の前HCだったことに加え、トップリーグのサントリーでも指揮していたことで、海外メディアから「教え子がたくさんいる」と突っ込まれると、笑顔を見せながら「彼は心理的にも、いろいろなことを考えてくる。我々は16、17年に始めたキッキングゲームを昨年(のW杯8強で)一定の成果を収めたが、違った形も含め、まだまだ追求していきたい」と反応した。

そして、イングランド、アルゼンチンとの対決に向けて、あらためて「フィジカルが強いので、我々の技術的な強みだけでなく、ラインアウトやディフェンスも強化していかないといけない。相手は日本のスキを狙ってくるはずだ。選手選考、強化も含め、適切にやっていかないといけない。ただ、19年大会で一定の示せた部分はあるので、それを基に3年間、準備していきたい」と強化プランを思い描いた。【峯岸佑樹、木下淳】