2連覇を飾った不来方には、期待の即戦力ルーキーがいる。185センチのアタッカー大坊陽彩人(だいぼう・ひさと)だ。一関修紅との県決勝は第4セット、24-20で迎えたマッチポイント。大坊の右手から強烈なスパイクが放たれ、14度目の春高切符をつかんだ。「1年生なので、緊張する部分もあったんですけど、最後は自分で決められて良かった」と初々しい笑顔を見せた。

自身にとっては初の全国舞台だ。小学2年生の冬からバレーを始め、雫石中での最高成績は準優勝。中学では入学直後の159センチから183センチまで急成長。毎日のようにカレーと納豆を食べていたという。成長痛もなくすくすく伸び、バレーに最も必要な高さを手に入れた。「今でも伸びているので190センチが目標。全国では8強入りを目指し、勝利に貢献したい」と力を込めた。