女子の米沢中央は、昨年決勝で敗れた山形商に雪辱して2年ぶり10度目の頂点に立った。全国舞台初戦は都城商(宮崎)と高知の勝者と対戦する。石田和也監督(48)は「全国では相手もミスは簡単にしない。自分たちで得点を取れるバレーを追求したい」と言葉に力を込めた。

約20年間高校バレーを指導してきた石田監督は今年のチームについて「攻撃は佐藤吉野(3年)と亀井美子主将(2年)の2枚看板。両エースの攻撃力はこれまでのチームよりも上位の力だと思う」と説明した。身長183センチの佐藤は、昨年9月のU-18世界選手権に日本代表として出場しており、全国トップレベルの実力を持つ。最後の春高出場に向けて、佐藤は「最後の場面で決めきって、チームの雰囲気を上げられる選手になりたい」と主軸の自覚を持って戦う。

今年はコロナ禍で体育館では練習ができない日々が続いたが、昨年の県予選決勝の映像を何度も見直して、敗戦の悔しさを忘れずに過ごしてきた。亀井主将は「今のメンバーで日本一を取りたい。もっと個人のレベルやメンタルを強くして、日本一を目指して頑張りたい」。ダブルエースを柱に、一意専心で初の日本一を狙う。