7年ぶり5回目出場の法政二(神奈川)が東北学院(宮城)を下して3回戦に勝ち上がった。第1クオーター(Q)を24-10と最高のスタートを切り、第2Q途中には点差を21点にまで広げた。その後は個人能力の高さを生かした相手の反撃に苦しみながらも6点差で逃げ切った。

「いやぁ、本当によく耐えましたね。選手は精神的に成長しましたよ。3ポイントが入りましたね。うちの生命線ですから」。鈴木恭平監督(43)が笑顔で試合を振り返った。佐藤正樹(2年)が6本中5本をリングに沈めた。チーム全体で34本を打って13本成功。決定率は1回戦の松江東(島根)の30%から38・2%にアップした。

チーム最多26得点の佐藤正は言った。「みんなが相手を崩して、いい体勢で打たせてくれたおかげです。でも、僕は本来はドライブが得意だったんです。相手も驚いたと思います」。県予選までは切れ味のあるドライブインでチームに貢献したが、この大会に備えて3ポイントを猛特訓。5本のうち4本を東北学院が追い上げにかかった第3、4Qにまとめ打ちしてチームを鼓舞した。激化する情報戦を逆手に取り、短期間でシューターに変身して勝利に貢献した。

登録メンバー15人の平均身長は178センチほど。スターター全員が3ポイントを決められる空中戦を武器にする法政二が、3回戦で強豪・尽誠学園(香川)に挑む。