11月に川口SG日本選手権を制した森且行(33=川口)が、初のスーパースター王座決定戦制覇を狙います。ニッカン・コムでは、連載「あつ森の挑戦」を展開します。

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森且行にとって6年ぶりのSS王座戦トライアル。2戦目に思わぬ難敵がいた。それは走路の滑り。この日、永井大介、中村雅人といった森と同じ地元勢もタイヤの滑りに悩まされた。

「浜松で1走乗ったタイヤでいったんです。そうしたら、初日に比べてすごく滑るんですよ!」。レースでは序盤4番手につけたが、佐々木啓と早川清太郎に追い上げにあい、6着に後退してしまった。

「何だろうなぁ~。とりあえず、ピストンは交換していきます。タイヤはヤマの高いのを当たり付けします」。TR3回戦は12R。6番目に枠番抽選を受け、出てきたのは緑の玉(6枠)。「もう、3日目は勝負駆けですからね。勝負をかけるしかない!」。トライアルは折り返しの2回戦を終え、得点8位。突破できるボーダー上で踏みとどまっている。少しでも多くポイントを稼ぐためにも、12Rは鮮やかな緑の勝負服で疾走する。

◆スーパースター王座決定戦 今年はSG覇者3人、各場競走成績第1位、SGと特別G1プレミアムカップ優勝戦得点上位の計16人が、SG最高賞金の3000万円を懸けて激突する。大会初日から4日目まで、トライアル戦(各日11、12Rで8周回)に4度出場する。獲得ポイント上位8人が最終日12RのSS王座決定戦(10周回)に進出する。

◆森且行(もり・かつゆき)1974年(昭49)2月19日、東京都生まれ。川口所属25期生。S級25位。14年に特別賞、97年に日刊三賞特別賞を受賞した。SGは10月川口の日本選手権で初優勝。G1は2度、G2は3度、G3は1度優勝。通算優勝32度。趣味は旅行。177センチ、59キロ。血液型B。