全国都道府県中学選手権の代替大会となった全国大会「立川立飛・元日相撲」が1日、東京・立川市のグリーンスプリングス内ステージガーデンで行われ、富山・南星中の五十嵐翔(3年)が“中学横綱”に輝いた。

決勝では愛媛・余土中の兵頭虎大郎(3年)を突き出すと、土俵上で笑みをこぼした。「自分の相撲を取りきることが一番。前に出る相撲が取れた」と納得の表情を見せた。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、昨年の春ごろは申し合いやぶつかりなどの“密”となる稽古は満足にできなかったという。その分、外出自粛期間中は自宅で腕立て伏せや体幹トレーニングを中心に体を鍛え「一生懸命やってきた」と胸を張った。

生まれは福井だが、父親の仕事の関係で石川、北海道、東京で暮らした経験がある。富山に住み始めたのは小学4年のときで、学校の先生の勧めで引っ越して間もなく相撲を始めた。富山のスターといえば大関朝乃山。小学6年のとき、関取として地元を凱旋(がいせん)した朝乃山に、色紙にサインをしてもらった。「自分も朝乃山関みたいになりたい」と目を輝かせる。

卒業後は県内の私立高校で相撲を続ける。将来的な目標として「大相撲に行きたい」と話した。