4季連続で決勝進出を狙った明大(関東対抗1位)は、天理大(関西1位)に完敗した。

前半から天理大のCTBフィフィタ(4年)らの圧力を受け、前に進めない展開が続いた。重戦車と呼ばれる得意のFW戦に持ち込んでも、スクラムなどで反則を誘発され、明大らしくないプレーが連発。前半を5-19で折り返し、後半も勢いに乗れなかった。しかし、最後は明大の意地を見せた。試合終盤間際に敵陣ゴール前で反則を奪うと、スクラムを選択。会場の明大ファンの手拍子とともに前へ前へ-。トライとはならかったが、最後は明大らしさを貫き、試合終了のホーンが鳴った。昨季準優勝の名門が、関西の強豪に26点差で大敗した。

田中澄憲監督は「完敗の一言。最後、試合は決まっていたが、明治がやってきたスクラムで終わろうと。(コロナ禍で)いろいろな規制の中で学生たちはよく頑張ってくれた」とねぎらいの言葉をかけた。NO8箸本龍雅主将(4年)は「準備していたアタックをさせてもらえず、ペナルティーを誘われて終始苦しかった。天理大学さんに圧倒されて、全面的に発揮できなかった。その中でも戦う姿勢などは示せたし、最後までやり切れた」と完敗を認め、大学生活最後の試合を名残惜しそうに振り返っていた。