新型コロナウイルス感染拡大が続く影響で、今月16日に開幕するトップリーグ(TL)第1節2試合の中止が発表された12日、TLの太田治チェアマンがオンラインで会見した。

ラグビーの競技そのものの濃厚接触認定については「TLでは現在のところ1件も報告を受けておりません」と明かした。ピッチ外の食事、ミーティング、移動などが考えられるといい「今後どこまで行動管理をするか、に尽きる。練習環境や住居、そこからの外出であったり、外部の人間との接触を制限するとか、会食を自粛するとか、しっかり管理していきたい。濃厚接触は保健所の判断になるので、その前にしっかりと予防策を講じ、行動管理をしていく」と語った。

今後は、スポーツ庁の指示に従いながらガイドラインの見直しも検討していく構え。「徹底していても感染が拡大している。非常に怖い状況かなと思う。いずれにしても、濃厚接触者にチーム全員が認定されてしまうとゲームができなくなる。小グループ、行動指針を守ることに尽きる」と対策に力を入れていく。

ガイドラインの改定に関する具体的な見通しについては「追加しないといけないのは移動時の予防策かなと。それ以外にも、スポーツ庁からのアドバイスをいただきながら協議していく」とした。

リーグは検査を隔週で行っている。今回の発生を受けて増やす考えはあるか聞かれたが「今のところ隔週で」と答え、体調把握はチームに任せた上で協議していく方針を口にした。

◆今季のトップリーグ 16日に開幕し、15都府県27会場で開催する。第1ステージ(S)は16チームを2組に分けて、1回戦総当たりのリーグ戦を行い、各チームが7試合戦う。第2Sは、その成績を受けて組み合わせが決まる。下部のトップチャレンジリーグ上位4チームを加えた計20チームを4組に分け、総当たり戦を実施する。3月26日から始まり、各組上位2チームの計8チームが決勝トーナメントに進む。決勝は5月23日に秩父宮で行う予定。