第1シードのチーフス(西地区1位)が逃げ切り、3季連続で決勝進出を決めた。QBパトリック・マホームズ(25)がTDランで先制など、第6シードのブラウンズ(北地区3位)を前半19-3とリードした。後半は2TDを奪われ、マホームズも負傷退場したが、22-17で連覇へあと2勝とした。24日の決勝では第2シードのビルズ(東地区1位)と対戦する。

V2へは大きな不安材料を抱えることになった。立ち上がりにマホームズが1ヤードランに20ヤードパスで、連続TDをマークした。その後はFG止まりもリードを広げていった。後半TDを返された後の攻撃。自らのランでタックルされると脳振とうを起こし、立ち上がるとふらついた。

検査、治療のためにロッカールームに引き揚げ、その後はグラウンドに戻ることはなかった。決勝進出は決めたが、次戦での出場は微妙な状況となった。マホームズが退場後はFG止まりで、第4Qに入ってTDランを許し、5点差と迫られた。

交代出場したQBへニーはインターセプトを喫した。不安は増したが、残り4分あまりからの攻撃では、13年目の意地を見せた。果敢に自ら13ヤードラン。第4ダウンのギャンブルでは裏をかくパスを決め、時間を使い切って振り切った。

攻撃が注目されるが、守備がTDを2本に抑えた。DBマシューは後半最初にインターセプトを決めた。「全員が頑張らないと勝てない。守備ではDLがよくやった」。マホームズが中心のチームだが、一丸での勝利を強調した。

ブラウンズは31季ぶりの決勝を逃した。前半終了間際にTDパスを狙ったが、ゴールライン寸前でのタックルにファンブル。ボールはエンドゾーンに入ったためにタッチバックとなって得点ならず。後半の反撃で5点差に迫ったが、このミスが痛かった。