B1新潟アルビレックスBB(東地区9位)は27日、富山グラウジーズ(同4位)とアウェーの富山市総合体育館で対戦する。前節ホーム大阪エヴェッサ戦(23、24日)は2連敗。しかも司令塔のPG五十嵐圭(40)が負傷し、富山戦は欠場の可能性が高い。代わって司令塔を務めるPG柏倉哲平(26)が悪い流れを断ち切るゲームメークを心掛けて臨む。

柏倉は「守備では打たせていいところとダメなところをはっきりさせ、攻撃はしっかりボールを動かす」と富山戦のテーマを明確にした。昨年10月のホーム戦では67-97で大敗した強敵。26日の練習はシューター陣との綿密な確認を怠らなかった。五十嵐の代わりに試合を仕切る。「圭さんと同じことはできない。まず守備から入るように周囲を引っ張って行く」と特長を出してまとめるつもりだ。

延長の末、85-91で敗れた大阪戦の2戦目(24日)を「人生でトップ3に入るくらい悔しい」と言う。試合終了2分前まで77-67でリードしていたが、終了間際に追いつかれて延長で敗れた。柏倉は、左足を痛めた五十嵐が残り1分25秒でベンチに下がった後、司令塔に。「圭さんが作った試合を壊してしまった」。勝ち切れなかったことに責任を感じていた。

オフだった25日は大阪戦の映像を、1試合フルを1度、第4クオーターから試合終了までを2度見返した。試合直後には五十嵐、主将のSF池田雄一(37)からシンプルな組み立てをアドバイスされていた。「形を作ろうとしすぎた。まず味方にいいシュートを打たせられるように」と気持ちを切り替える。「ここで流れを変えないと」。連敗ストップに意識を集中させた。【斎藤慎一郎】