3月の世界選手権(ストックホルム)に出場する鍵山優真(17=神奈川)が頂点に立った。ショートプログラム(SP)トップで臨んだフリーも1位の175・70点を記録し、合計270・82点。2位の佐藤駿(16=埼玉)に30・77点差をつけた。

鍵山が最終滑走で粘った。冒頭の4回転サルコーは転倒。それでも4回転-3回転の連続トーループを着氷させ、単発の4回転トーループもこらえた。基礎点が1・1倍になる後半にはルッツ-ループの連続3回転などを決め、全日本選手権3位の実力を示した。

「サルコーでこけたのは自分としては珍しいミスでびっくりしたけれど、そこから立て直せたので良かったです。しっかりと集中してやることができました」

次戦は初出場となる世界選手権。新型コロナウイルスの影響が懸念され「まだあるかどうか分からないので、気持ちの準備はできていない」と正直に明かす。それでも「いつでも準備しないといけないので、努力していきたいなと思います」と大舞台へ力を込めた。