家計簿アプリ開発、販売などを行うIT企業のマネーフォワードと、グループ会社のスマートキャンプ両北海道支社が23日、札幌市内で会見し、コロナ禍で難航する北海道のスポーツ選手の就労を、雇用で支援する活動を始めると発表した。第1弾として4月1日から、バレーボールVリーグ男子2部サフィルヴァ北海道の長屋梓(26)と、女子サッカーなでしこリーグ2部ノルディーア北海道のMF本間詩帆(22、北海道文教大明清出)ら4選手を採用する。

長屋はマネーフォワード、ノルディーアの4選手はスマートキャンプに入社し、いずれも主に電話での営業を担う「インサイドセールス」担当者として業務に携わりながら選手活動を続ける。長屋は岐阜の公立高校の保健体育教員を辞め昨年、サフィルヴァ北海道入り。コロナ禍の影響もあり、道内での就職が決まらずアルバイトを続けながらリーグ戦に出場していた。「ありがたいこと。初めての職種ですが、教師時代に培った人と話す力を生かし、いち早く仕事で貢献できるようになりたい」と話した。

マネーフォワードは昨秋、J1横浜、札幌、福岡(当時J2)3クラブのスポンサーになるなど、スポーツ支援に関心が高い。平野龍一北海道支社長(39)は「北海道は地元チームに熱い。採用以外にも、盛り上げられる取り組みを考えたい」と話した。