約3年半ぶりに顔を合わせた神戸製鋼とパナソニックの開幕5連勝対決は引き分けとなった。

三洋電機時代を含めてパナソニック戦15連敗中の神戸製鋼は前半6分、SOパーカーのPGで先制。相手SO松田のPG2本で逆転されたが、後半3分にはWTB井関が勝ち越しのトライを奪った。

追うパナソニックは後半11分にSH内田のトライ、SO松田のゴールで同点。終了間際には途中出場のBK山沢がキックを用いて、トライまであと1歩に迫ったが、勝ち越せなかった。ディーンズ監督は「戦術の実行はこの天候(雨)もあり、両チームとも持っているスキルが出せなかった。もう1度対戦する時には、またいい試合になると思います」と前向きに振り返った。

最終節は神戸製鋼がNTTドコモとの関西勢対決(10日、大阪・花園)に臨み、パナソニックはヤマハ発動機戦(10日、埼玉・熊谷)。組内の順位はトップリーグ(TL)16チーム、トップチャレンジリーグ(TL2部相当)上位4チームが参加するプレーオフトーナメント(4月17日開始)に反映される。神戸製鋼で共同主将を務めるSH日和佐は「雨の状況で、タフなゲーム。自分たちの今の立ち位置が分かった、いいゲームになりました」とさらなる成長を誓った。

頂点を目指すトーナメントで再戦の可能性もあり、今後に期待を抱かせる戦いとなった。【松本航】