2年に1度行われる団体戦は、大会2日目を迎える。

17年以来、2大会ぶりの優勝を目指す日本は、第1日終了時点で3位。首位ロシアとの差は7ポイントとなっている。

第2日の見どころを紹介する。

◆ペアショートプログラム(SP、午後3時20分開始)

三浦璃来(19)、木原龍一(28)組(木下グループ)が登場する。3月の世界選手権ではSP8位、総合10位と大躍進。三浦は「世界選手権が終わって、この2週間で(状態を)上げてきているので、全力を出せるように頑張りたい」と自信を持っている。

アナスタシア・ミシナ、アレクサンドル・ガリアモフ組(ロシア)は世界選手権で初優勝。ミシナは19歳、ガリアモフも21歳と伸び盛りの注目ペアだ。

 

◆アイスダンス・フリーダンス(FD、午後4時45分開始)

小松原美里(28)、小松原尊(29)組(倉敷FSC)は3月の世界選手権後、FDに注力してきた。美里は「チーム日本のみんなに『よしっ、私もやろう!』と思ってもらえるように頑張ります」と宣言。尊は「100点以上出さないといけない。皆さんと一緒に頑張らないといけない」と誓った。世界選手権のFDは99・79点。シーズン最後の演技で、さらに高みを目指す。

世界選手権優勝のビクトリア・シニツィナ、ニキータ・カツァラポフ組(ロシア)はリズムダンス(RD)でも貫禄の首位。カツァラポフは「お客さんの前で演技ができてうれしい」と語っており、その思いを滑りに込める。

 

◆男子フリー(午後6時10分開始)

羽生結弦(26=ANA)はSPでトーループ、サルコーと完成度の高い4回転ジャンプを披露。今季ベストの107・12点と弾みをつけ「世界選手権(銅メダル)の悔しさは少なからずある。リベンジしたい思いも少なからずある。それを認め、成長したと感じられるような演技がしたい」と燃えている。

宇野昌磨(23=トヨタ自動車)はSPで9位と低迷。世界選手権後に靴を替えた影響は否めないが、演技後には「今日よりも足を引っ張らないように、精いっぱいの演技をしたい」と気持ちを切り替えた。

世界選手権3連覇中のネーサン・チェン(米国)は、SPでも盤石の演技で1位。心にゆとりを持ち「とにかくこの大会は、自分が一番楽しむことを目標にしたい。できるだけエネルギッシュに、ミスのない演技をしたい」とさらなる飛躍が期待できそうだ。

 

◆世界国別対抗戦 7度目の開催となる国際スケート連盟(ISU)公認大会。世界6カ国が男女シングル各2人、ペア1組、アイスダンス1組の4種目8人で争う。各種目優勝は12点、2位は11点…と与えられ、合計点で優勝国を決める。日本の他にロシア、米国、フランス、イタリア、カナダが参加。SP、フリー(アイスダンスはリズムダンス、フリーダンス)ごとに区切るため、総合得点での順位は得点としない。一方、各出場者(組)の総合得点はISU公認記録となる。