クボタ(レッドカンファレンス3位)は、ヤマハ発動機(ホワイトカンファレンス6位)に快勝した。

クボタは前半3分に先制トライを奪われたが、その後は冷静に防御を修正。3トライの猛攻などで徐々に点差を広げた。

24-7で迎えた後半13分には、SOフォーリー(31)からパスを受けた19年W杯日本代表のフランカー、ラブスカフニ(32)が突進してインゴールにボールを押し込んだ。ラブスカフニは同34分、37分にもトライを決め、“ハットトリック”を達成。34点差で大勝した。

今季限りで現役引退を表明していた元日本代表FB五郎丸歩(35=ヤマハ発動機)のラスト試合となった。五郎丸はリーグ戦最終第7節(10日、熊谷)のパナソニック戦で肉離れを起こし、この日はメンバー外でチーム関係者席から試合を見守った。試合後には仲間らと握手や抱擁を交わすなどして競技人生を終えた。

15年W杯イングランド大会などで日本代表として戦ってきたクボタのCTB立川理道主将(31)は試合後の会見で、五郎丸と「グラウンドで戦いたかった」と本音を漏らした。ピッチでの再会は実現できなかったが「最後に直接会えたので、僕としては良かった。最後、この試合ができたことは何かの縁でありうれしい。(五郎丸の)思いも背負って戦いたい」と5月9日の準々決勝に向け、気持ちを引き締めた。