バスケットボールBリーグ東地区最下位のレバンガ北海道が29日、今季最終節となる5月1、2日の富山戦(北ガスアリーナ札幌46)に向け、札幌市内でのチーム練習を公開した。現在、53試合に出場し、1試合平均21・7点でリーグ得点ランクトップを走るニック・メイヨ(23)にとっては、チーム初の個人タイトル獲得へ、勝負の2連戦になる。「まずはチームの勝利が最優先。そのためのプレーをして、タイトルにつながれば」と謙虚に話した。

マークは日増しに厳しくなっている。18日のA東京戦で23得点も、21日千葉戦が8点、前節の渋谷2連戦は、24日が12点、25日は31分32秒出場で、わずか7点に終わった。苦境にも「決めきれるショットを外してしまった。今週はフォームをしっかり固められた。いい練習ができている」と修正への手応えを口にした。

現在、2位のジョーダン・ハミルトン(30=滋賀)が平均20・7点で、1点の差をつけている。メイヨは残り2戦で計20点(計1169点、平均21・25)、ハミルトンが残り3戦で90点(1146点、平均21・22)挙げても、トップを守ることが出来る。極めて優位な状況だが、油断は禁物だ。「最初の何本かをしっかり決めて、リズムをつくりたい。そこが大事」と気を引き締めた。

今季、千葉から新加入。チームは最下位に低迷も、得点源としてチームをけん引してきた。チャンピオンシップ進出もなくなったが、最後は自身のタイトルでホームの観客を喜ばせたい。富山との前回対戦は敵地で対戦した昨年10月10日が32点、11日も22点を挙げており、相性は決して悪くない。「最後のホーム2戦。チームとして準備してきたことを、しっかりコートで表現したい」。最後の1秒まで、全力でプレーを続ける。【永野高輔】