日本女子代表は、16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)覇者の中国代表を前に0-3とストレート負けを喫した。

「万里の長城」を思わせる中国の圧倒的な高さは、日本の想像を上回った。海外勢を想定して男性パートナーを練習相手にした日本代表は第1セット、第2セットと被ブロックが目立ち、スパイカー陣がつかまった。オポジットの長岡は「中国を実際に相手にすると、スピード感だったり、手の出方が違った」と振り返るように、世界ランキング1位に序盤は圧倒された。

それでも第3セットは一時5点リードして優位に展開。その後は徐々に点差を詰められてデュースに持ち込まれ敗れたが、中田監督は「最後のセットなんかは勝ちきりたかったところもあるが、世界ランク1位の中国とやることで通用すること、通用しないことが明確になった」。

今月後半のネーションズリーグに向けて指揮官は「高い攻撃力のあるチームに対してどう点を取っていくのかは今後の課題が見えた」。前回五輪王者との真剣勝負で得た収穫を、本大会に向けた残りの強化期間で詰めていく。