東京五輪・パラリンピック組織委員会は12日、海外から来日した選手、チーム関係者が計436人参加した4つのテスト大会で、新型コロナウイルスの陽性者が出たのは1人だったことを公表した。入国者のうち選手は255人、チーム関係者は181人。

陽性者は国際水泳連盟(FINA)の飛び込みW杯で来日した海外チームのコーチだが、空港検査で陽性となったため、検疫所が指定した施設に移動した。濃厚接触者も出なかった。

バレーボール日本代表国際親善試合(江東区・有明アリーナ=5月1、2日)での来日選手は28人、チーム関係者は19人。飛び込みW杯(江東区・東京アクアティクスセンター=同1~6日)の来日選手は212人、チーム関係者は159人。北海道・札幌マラソンフェスティバル(札幌市・大通公園=同5日)の来日選手は6人、チーム関係者は0人。陸上テスト大会(新宿区・国立競技場=同9日)は来日選手が9人、チーム関係者が3人だった。

組織委は来日した選手、チーム関係者に空港における水際検査、滞在中毎日のスクリーニング検査、行動制限(ホテル、競技会場、練習会場等に行動先を限定)、動線分離・時間的分離による濃厚接触防止などの感染対策を実施した。

組織委は「今回のテストイベントを踏まえ、世界から参加するアスリート、関係者と受け入れていただく都民、国民の皆さま双方にとって、安全で安心な大会を開催すべく、引き続きコロナ対策に万全を期してまいります」とコメントした。【三須一紀】