法大が早大を逆転し、今春3連勝を飾った。第2QにTDランで7-3と逆転も、第3QにTDパスで7-13と逆転された。

残り2分を切って早大のパントでのファンブルを抑える。敵陣での攻撃となり、QB平井がWR工藤へ1ヤードのTDパスで追いつき、TFPキックを決めて勝ち越し。14-13で早大から14年リーグ戦以来7年ぶり白星を挙げ、7連敗を阻止した。

早大がFGで先制も、法大は返しでランを軸にドライブする。最後はRB星野が23ヤードを走りきって逆転した。後半は早大に2本目のFGを許して1点差となる。さらに次の守備でロングパスを許し、10ヤードのTDパスで逆転された。

法大は反撃もギャンブル失敗、ファンブルロストで攻め込めない。時間だけが経過も守備は4連続でパントに抑えた。ここで早大のスナップがワンバウンドで、パンターがボールを取れずにファンブル。これを敵陣30ヤードまでリターンし、絶好のチャンスをつかんだ。

残り1分7秒も26ヤードパスを決め、ゴール前4ヤードまで攻め込む。4プレー後に同点のTDパスを決める。キックも成功させて、残り29秒と土壇場での逆転勝ちを収めた。

法大もパントが味方に当たったり、ファンブル2回などミスも目立った。有沢監督は「ラッキー。最後まで諦めなかったから、こういう結果になったのはよかった」と話した。コロナ禍で練習時間が制限され、「試合が練習のようなもの」とも言う。そんな中で精力的に試合をこなし、白星をつないできた。

開幕戦では昨季関東王者日大に逆転勝ちし、それまで関東連覇の早大に7年ぶりで勝利した。5度大学日本一も甲子園ボウルからは8年間遠ざかる。有沢監督は「まだ春だし、チームは1年ごとに変わる。慢心しないように」と控えめだった。

早大高岡監督は痛恨のミスで1点差負けに「2点を狙っておけばよかったか」とつぶやいた。TFPでキックの1点でなく、2点を狙って成功していれば、引き分けか勝ちの可能性があった。「守備やキックはだいぶ形になってきた。しっかりやればできるが、最後までやらないとこういう結果になる」と厳しい表情だった。