世界49位の錦織圭(31=日清食品)が、大苦戦ながら4時間超えの激戦で、1回戦を突破した。同159位で予選勝者のアレサンドロ・ジャネッシ(イタリア)に最終セット2-4から逆転し、6-4、6-7、6-3、4-6、6-4のフルセットで勝ち上がった。「やりにくい試合だった。どうやってポイントを取ったら分からなかった」。2回戦では、同25位で第23シードのハチャノフ(ロシア)と対戦する。

決してプレーは悪くなく、ポイントを先行しながらも、負けているという不思議な展開の試合だった。合計獲得点で20点も引き離しながら、試合はリードを許している。つまり、ブレークポイントやゲームポイントの大事なポイントが取れない状態で、まさかのフルセットに持ち込まれた。

それでも振り切ったのは、前哨戦で調子が戻ってきた地力からだ。最終セットでは、トレーナーを呼び足のマッサージを受けていた。次戦には2日あくので、「しっかりリカバリーして調整したい」と話した。

 

◆全仏オープンはWOWOWで全日生放送、同時配信される。