ハンドボール日本代表主将の土井レミイ杏利(31)が1日、新たな所属先となるジークスター東京の新体制発表会見に臨み、「新規ハンドボールファン、新規ジークスターファンの獲得に全力を尽くし、サポーターの皆さんと日本一を目指したい」と抱負を語った。

日本代表の司令塔を務める東江(あがりえ)雄斗(27)も新たに加入。「ハンドボールを通じて皆さんがハッピーになれるような、そんなプレーを心掛けたい」と誓った。

ジークスター東京は、創部2年目となる新しいクラブ。新規参入1年目は11チーム中7位だった。そんなチームに、強豪・大崎電気から移籍することを決めた土井は、「明確化したプロジェクトがあり、創部3年以内で日本一を目指すというチャレンジにひかれた」と説明。さらに、「ハンドボール全体を盛り上げていきたいというチームの気持ちが、僕の思いとも重なった」と続けた。

日本リーグ自体も生まれ変わろうとしている。4月から法人化し、バスケットボールBリーグの事務局長を務めた葦原一正が初代代表理事に就任。さらには、日本フェンシング協会の太田雄貴会長ら多くの外部理事を迎え入れた。

土井は「リーグの体制が変わり、すごく期待している」と変化を歓迎。ハンドボール以外の世界から、さまざまな経験を持つ人たちが集まることは「すごく大事」としたうえで、「同じ業界内にいると何が正しく、外にはどういった世界があるのかわらない。だからこそ、外のシステムを持ってくることは重要」と力説した。

葦原代表理事は、選手たちからの意見に耳を傾ける意思も表明している。土井は「早く葦原さんにお会いしたい。僕もフランスでの経験など、伝えられる部分はあると思う」。新たなリーグトップとの対面を心待ちにしている様子だった。【奥岡幹浩】