地元開催の全国高校総体(インターハイ)の県代表男女各2校が決まった。女子の開志国際は北越に77-63で勝ち、4校による決勝リーグ2勝。2位以内を確定させ優勝枠か開催地枠か、いずれかで7大会連続7回目の出場を決めた。SG堂脇さち主将(3年)が前半だけで24得点の爆発を見せた。新潟中央もリーグ2勝で出場切符。男子は開志国際と帝京長岡がそれぞれ2勝で出場権を手にした。

迷いなく放ったSG堂脇のシュートがリングに吸い込まれていく。第1クオーター(Q)でチーム最初のゴールを決めると得点を積み上げた。同Qはチームスコア16点のうち11得点。第2Qも3点シュート1本を含む13得点だ。「たくさん打って、チームを引っ張るのが役目。もっと決めなくてはいけなかった」と活躍にも反省を忘れない。第4Qで途中交代するまでに28得点を重ねた。

創部の14年から開志国際の女子は大会負け知らずだ。昨年はコロナ禍で大会中止になったが県頂点の座を明け渡したことがない。そんな状況が重圧となり、選手の手足を縛りつけたのか、第1Qは北越に16-25と先行を許した。堂脇は「チームの約束ごとを徹底できなかった」と振り返った。

第2Qには修正して快勝につなげたが、伊藤翔太監督(32)は「(第1Qの)25失点は問題。対応する力、遂行する力を求めたい」と話した。今日6日は2勝同士の新潟中央と対戦。北越戦で生じた課題を克服する戦いになる。堂脇は「日本一を目指しているから、優勝。試合ができることに感謝したい」と言った。【涌井幹雄】