男子50メートル自由形決勝は、浜松日体の石川大智(3年)が、大会新記録の23秒51で初優勝を飾った。「予選では、1ストローク目からの加速がなかった。そこを意識して準備したことが結果につながったと思う」。全体2位で通過した前日18日の予選で得た反省を生かし、自己記録の23秒52も100分の1秒更新した。

ライバルの存在も刺激となった。予選では飛龍の内村駿斗(2年)が、大会新記録となる23秒73をマークした。石川は「年下に負けたくなかった」と奮起。決勝では、その内村を振り切り、記録でも上回った。

来月23日開幕の東海総体(三重)は、タイムレースでの一発勝負となる。この日突破した標準記録(24秒29)を同大会で破るか、もしくは優勝で全国総体出場が決まる。20日に行われる100メートル自由形でも大舞台を見据える石川は「ナショナル(強化標準)記録の50秒83を切りたい」と、得意種目に向けて気を引き締めた。【前田和哉】