19年ワールドカップ(W杯)日本大会以来、約1年8カ月ぶりのテストマッチとなった日本代表が、4年に1度だけ結成される全英・アイルランド代表ライオンズと敵地で歴史的初対戦を果たした。18点差で敗れたが、新型コロナ禍の中で23年W杯フランス大会に向けて船出した。

試合後の会見には、日本のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)とフランカーのリーチ・マイケル主将が出席。2シーズンぶりのテストマッチにジョセフHCは「コロナで2年ほど活動できなかったが、遠征して1カ月ほどバブルの中で選手たちは頑張ってくれている。誇りに思う」とチームを称賛。「体が大きい相手にスキルで勝負しようとした。後半、メンバーを変えてNO8タタフ選手やSH斎藤選手ら若い力が頑張ってくれたが、タックルミスをしてトライを献上してしまったり、今後も強化を重ねていきたい」と語った。

海外でプレーするWTB松島幸太朗(フランス・クレルモン)や、この日はフランカーで途中出場して1トライの姫野和樹(ニュージーランド・ハイランダーズ)については、再びジョセフHCが「2人ともインパクトを残してくれた。海外で経験を積んでくれたことが今日の試合で出たと思う。姫野選手は合流してわずか2、3日だったが、彼らのパフォーマンスは素晴らしかった」と評価した。

後半の選手交代に関しても「(ビハインドが)21点差あった。姫野選手やタタフ選手が前に出てくれたのでチャンスが生まれたと思う」と手応えも強調した。

ライオンズはイングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドのトップ選手によるドリームチーム。1888年の結成から133年の歴史を誇る。