東京オリンピック(五輪)のメダル候補で、第5シードの青山修子(33=近藤乳業)、柴原瑛菜(23=橋本総業)組は第3シードの謝淑薇(台湾)、メルテンス(ベルギー)組に4-6、6-1、3-6のフルセットで敗れ、決勝進出はならなかった。

青山、柴原組にとって、課題の青山のサービスゲームが勝敗を分けた。第1セット、最終セットともに、最初に青山がサービスゲームを落とし、先行を許した。青山は、誰にも勝るネットプレーがあるが、サーブとストロークが弱い。特に芝では、相手のショットの勢いに食い込まれ、ミスが生まれた。

シングルス以上に、ダブルスは凡ミスが命取りだ。2人いるだけに、確実に決められるチャンスは多い。その中で、どれだけミスを減らせるかが勝利への道となる。その点で、青山のストロークミスは惜しかった。

敗れはしたが、日本女子ペアとして史上初のウィンブルドン4強入りだ。次戦の東京五輪は、同国同士のペアしか出られない。準決勝に残った4組で、同国ペアは青山、柴原組と、ロシア組の2組だけ。東京五輪のメダル獲得に向け、大きなステップを踏み出し帰国する。

 

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