国際スケート連盟(ISU)が昨年フィギュア部門で初開催した「ISUスケーティング・アワード」の第2回表彰式が10日、オンラインで行われた。

昨季は新型コロナウイルス感染拡大の影響で試合数が少なかったため、日本男子の羽生結弦(26=ANA)が受賞した初代「MVS(年間最優秀スケーター)」など、今回は各賞の表彰なし。「生涯功労賞」だけ発表され、ロシア(旧ソビエト連邦)のタマラ・モスクビナさん(80)とアレクセイ・ミーシン氏(80)の元ペアが輝いた。

2人はオリンピック(五輪)や世界選手権で優勝した経験はなかったものの、指導者としてフィギュアスケート界の発展に大きく貢献。モスクビナさんは、ペアで五輪メダル金1銀2のアルトゥール・ドミトリエフや川口悠子らを育て、ミーシン氏は02年ソルトレークシティー五輪で男子の頂点に立ったアレクセイ・ヤグディンや、皇帝こと06年トリノ五輪金メダリストのエフゲニー・プルシェンコのコーチを務めた。村主章枝を指導したこともある。

昨年は、男子で世界王者4度のカート・ブラウニング氏(カナダ)が選出された。