今春の全日本選手権(春高バレー)で4強入りした古川学園(宮城)の夏は8強で幕を閉じた。

決勝トーナメント3回戦では帝京三(山梨)に2-0とストレート勝ち。第1セット(S)は不安定な立ち上がり。相手の連続得点で一時は3-8とリードを許すが、阿部明音とタピア・アロンドラの2年生コンビが奮闘。195センチと大会出場選手の中で最も背の高いタピアの高い位置からの攻撃と、スパイクやレシーブなど攻守にバランスの取れた阿部の活躍で、試合の主導権を奪った。第2Sには16-12から、6連続得点で突き放し、終わってみれば25-14と相手を圧倒した。

準々決勝では18年覇者の下北沢成徳(東京)と対戦。18年の全国高校総体では2回戦で、19年には準々決勝で負けている相手に、今年は0-2とストレート負けを喫した。3回戦ではチーム最多の13得点を挙げた阿部も、下北沢成徳の高いブロックとディフェンスを崩せず、この試合ではわずか4得点。阿部は「今の自分は、まだスパイクでのコースの打ち切りやレシーバーをはじき飛ばすテクニックが未熟。この悔しさをバネに、細かいプレーも使って攻めていきたいです」と前を向いた。