今春に同志社大を卒業した友野一希(23=セントラルスポーツ)が、今季初戦で首位発進した。

冒頭に4回転-2回転の連続トーループ、続いて4回転サルコーを決めて88・99点。世界選手権2位の鍵山優真(星槎国際高横浜)らを上回り「今シーズンは落ち着いて、1つ1つしっかりやるのが目標。1つ目の試合で落ち着いてやれて良かった」とほほえんだ。

今季は18-19年シーズンのSP「ニュー・シネマ・パラダイス」を3季ぶりに使用。ジャンプなど要素を曲に溶け込ませることで「最初から最後まで途切れない、流れのあるプログラム。さらに進化したものを表現できたら」と意気込む。春に大学を卒業し「スケート一筋は初めての経験。今までは学校でスケート以外の自分で過ごせる時間があったけれど、最初はすごく苦労しました」と振り返った上で「最近は慣れてきました」。22年北京五輪代表の3枠入りへ、さらに調子を上げていく。【松本航】