男子高飛び込み決勝で小関樹(山形・米沢工2年)が448・35点で6位に入賞。3メートル飛び板飛び込み(18日)で予選落ちの悔しさをバネに、東北2冠の意地を見せた。

制限選択飛び4本と自由選択飛び6本の合計点を争う男子高飛び込み。競技順4番目の小関は2本目で3位に浮上。9本目まで4位をキープしたが、最終10本目に逆転され6位に甘んじた。小関は「途中まで80点、残りは60点」と自己評価。「各種目の難易度をもっと上げて安定させたい」と話した。米沢ダイビングクラブに所属。練習場所の米沢市営プールは山形県内で唯一、飛び込み用の公認プールがある。老朽化で米沢市は一時、廃止方針を打ち出したが、署名活動で2月に存続が決定。約1万5000件の署名には県外の競技関係者も協力。大会では署名してくれた関係者へのあいさつ回りも行った。

同クラブには現在、小学生5人、中学生2人、高校生2人が在籍。本大会出場の戸田萌々香(米沢興譲館)が来春卒業すると、高校生は小関1人となる。活躍することが小、中学生らに夢を与え、競技への注目度アップにつながる。「(勝敗より)自分が納得できればいい」と自然体を貫く小関は、入水時の水しぶきを少なくするノースプラッシュを求め続ける。【佐々木雄高】